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2018年5月30日
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ゲームの面白さを追求するための「上手な効率化」とは?/TECH PLAY
こんにちは、広報の上原です。
4月27日、TECH PLAYで開催されたエンジニア向けのトークイベント「【20~30代向け】数百万人超のプレイヤーを抱えるゲーム運営ノウハウを大公開!ー長期運営を見越したシステム設計から、タイトル運営における落し穴の回避策、裏話までー」に、技術部部長の平岡洋祐とエンジニア4名が登壇いたしました。
ゲームが運営フェーズに入ったからこそ起こる「あるある!」な話、 長期運営をしているゲームだからこそ培われるノウハウや裏話など、実体験を踏まえてお話しさせていただきました。
この記事ではエンジニアの岡井和之がお話しさせていただいた、『なぜ私たちは「効率化」を目指すのか』についてレポートさせていただきます。
なぜ私たちは「効率化」を目指すのか
今回は、効率化とどのように付き合っていったらいいのかについて話そうと思います。効率化との付き合い方には大きく2つあって、まず1つ目は「効率化対象の発見」です。効率化できるはずなのに無駄な作業を自覚できていないということが多くあると思います。それでは、どうやって探したらいいのか。
・繰り返し
無駄な作業を見つけるためのヒントの1つ目は「繰り返し」です。どういうことかというと「いつも同じ作業をしている」「いつも同じレビューをしている」「いつも同じことを聞かれる」というようなことです。このように何度も繰り返されている作業は、効率化が可能です。自分がしている作業だけじゃなくて、他の人がやっていることにも目を向けると思わぬところに繰り返しが見つかるかもしれません。
・慣習
2つ目は「慣習」です。長期運営になってくると、昔からずっとやってることを疑いもせず続けてしまうことがあります。特に移管してくると、何も考えずに「前からやってきたんだな」ってその慣習を続けがちです。例えば、ミーティングがやたらと多かったり、エンジニアが入らないと進まない作業があったりということです。このような慣習は、効率化することで時間の無駄を減らすことができます。
・過剰な汎用性
3つ目は「過剰な汎用性」です。エンジニアとしては汎用的に作っておいた方が将来便利なのかなって考えがちですよね。でも全然変えるつもりないものも汎用化してしまった結果、すごい無駄な作業が増えてしまうということがあります。しなければいけない作業を減らすという意味で、汎用性はなくしていった方がいいこともあります。
・属人化
4つ目は「属人化」です。これもよくある話です。誰かいないと次の作業が進まないというのは非効率なので、そういったものはマニュアル化や簡易化、自動化した方がいいですよね。
こういった観点で無駄を見つけていけば、あとは効率化していくだけかと思いきや、そうではありません。
そこで、 効率化との付き合い方その2「どうして効率化をするのか?」です。
・どうして効率化をするのか
僕の場合、効率化する目的は「面白いゲーム作りにもっと時間をかけるため」だと思っています。いくら効率化してもプレイヤーにとっては関係のないことですよね。今は開発に注力していかなきゃいけないのか?それとも安定してきたから効率化して、新しい開発をできるようにするべきか?今の自分のフェーズを把握して必要な分だけ効率化して、しっかりゲーム作りにかける時間を増やし、プレイヤーに面白いゲームを届けましょう。
登壇資料
https://www.slideshare.net/DeNAGamesTokyo/dena-games-tokyo-97978819
他の登壇者の記事はこちら
タイトル移管で大切なのは「移管ゴール」の明確化/TECH PLAY
https://dgtmagazine.denagames-tokyo.jp/201800530-2/
ゲーム運営によくある落し穴とその回避策/TECH PLAY
https://dgtmagazine.denagames-tokyo.jp/201800530-3/
リファクタリングに必要な設計観点と回避法/TECH PLAY
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DeNA Games Tokyoの最新情報はこちら
https://www.facebook.com/denagamestokyo/