Dgt Magazine

【DGT Work】事業と人の成長に寄り添う。組織を支える派遣管理スタッフの働き方。

株式会社 DeNA Games Tokyo(以下、DGT)は、『ゲームの可能性を拡げる』を事業ビジョンに掲げる、アプリ・ブラウザゲーム運営に特化したスペシャリスト集団です。

DGTは、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)が開発した大規模タイトルを、ノウハウの継承のみならず、“ユーザーファースト”の視点から、新しい体験・驚き・おもしろさを追求して昇華させるべくゲーム運営を行なっています。

そして今回は、コーポレート部 部長の徳田悠輔(トクダ ユウスケ)から、DGTの組織の35%を占める派遣スタッフの管理業務を担うコーポレート部の塩澤典子(シオザワ ノリコ)に、その業務の概要や醍醐味についてインタビューしました。

 

DGTの人に真摯に向き合う姿勢に感動して入社

ーーいつも一緒に仕事をしているのでインタビューというのもなんだか恥ずかしいですが、よろしくお願いします(笑)。まずは、塩澤さんのDGTに入社するまでの経歴を教えてもらえますか?

 

よろしくお願いします(笑)。簡単に経歴紹介しますね。最初は新卒で食品メーカーに入社したのですが、その会社での縁もあって元々興味があった人材業界にキャリアチェンジしました。
人材派遣会社で8年ほど営業職を務めていたのですが、より深く個人のキャリアに介在するような働き方をしてみたいと思い、人材紹介会社のキャリアアドバイザーに転身しました。
人材業界って働き方としてはハードだったんですけど、色んな人のキャリアと向き合うことができて、仕事と人を繋ぐことで新たな人生のステージを提供できることに自分の介在価値を感じながら、結構やりがいをもって仕事に取り組んでいましたね。

 

ーーありがとうございます。塩澤さんは人材業界の経験が結構長かったんですよね。その後に、ゲームの事業会社であるDGTに入社した動機やきっかけは何だったんですか?

 

キャリアアドバイザーという仕事に非常にやりがいは感じていたんですが、人材紹介業はご縁を生み出した後のことには関われないので、やはり事業会社で自社採用に携わりたいという気持ちはあったんですよね。
そう思っていた頃にちょうどDGTに何回か人材を提案したことがあって、その時の選考のスピード感・候補者に真摯に向き合う姿勢・候補者のハートをがちっと掴む魅力にすごく惚れ込んで、私も採用を経験するのであれば、こういう会社で経験を積みたいと思って選考を受けたという経緯があります。

 

ーー我々は採用へのこだわりは人一倍ですからね。入社後はどんなことをされて今に至っているんでしょう?

 

はい。2017年6月に入社をしたんですけど、当初は採用担当のアシスタントポジションを務めていました。翌年から採用担当に転向することになりまして、その時ちょうど採用が活況だったプランナー職とエンジニア職を中心にプロパーメンバーの中途採用を担当しました。
その後、2019年の3月に出産をしまして、そのために約1年ほど育休をいただいて、2020年6月に復帰した後は派遣管理を担当して今に至ります。

 

組織の35%を占める派遣スタッフはDGTを支える存在である

 

ーー続いて、今担当している派遣管理業務について教えてもらえればと思います。まず、DGTにおいて派遣スタッフが担っている役割を教えてもらえますか?

 

はい。DGTの開発現場の職域は企画部・技術部・デザイン部という3つの部門に分かれており、派遣スタッフの皆さんも各部門に所属しています。

企画部ではゲームの企画をするプランナー職、技術部ではゲームのプログラミング・実装をするエンジニア職、デザイン部ではキャラクター・背景・アイテムや演出をデザインするデザイナー職という3つの職能があります。

DGTでは、単純作業にとどまらずに、ゲームタイトルをより面白くするための企画業務や業務効率化の改善提案など、ルーティンワークではない高度な業務まで派遣スタッフの皆さんに担って頂いているケースが多いことが特徴かと思います。

 

ーー主体性の高い派遣スタッフさんが多いですよね。派遣スタッフは全スタッフの中でどれぐらいの比率で在籍されているんですか?

 

DGTは全従業員が合計260名程度いる中で、派遣スタッフは現在95名在籍しているので、およそ35%程度ですね。私は過去に派遣会社に務めていたことがあるのですが、その際の取引先企業と比較しても派遣スタッフ比率の高い会社だと思います。変化の激しいゲーム業界特有の組織形態かと思いますが、その中でもDGTは派遣スタッフに担ってもらっている役割が大きいことは特徴的です。

100を超える関係者とコミュニケーションを取りながら組織を動かす

ーー次に、派遣管理の具体的な業務を教えて下さい。

 

はい。まず、定形業務については大きく2つに分かれまして、発注業務と管理業務の2種類があります。それぞれの業務はさらに大きく3つの業務に分けることができます。
発注業務は発注要件定義・職場訪問対応・入社対応の3つに、管理業務は契約管理・勤怠管理・請求管理の3つに分かれて、計6つの業務に分類できますね。

もう少し具体的な流れをご説明すると、発注の際は開発現場からニーズが上がったらまずは開発現場のマネジャーとmtgで相談しながら発注要件を固めて、派遣会社に発注をします。派遣会社から人材提案を頂いたら候補者の職場訪問・顔合わせを手配して開発現場から候補者へ業務内容・職場環境などを説明する場を設けます。そこで入社が決まったら、入社の手配や入社当日のオリエンテーションの実施など、開発現場に派遣スタッフがjoinするまでをサポートします。

管理業務については、まずは各派遣スタッフ毎に派遣会社と契約を結んでいますので、原則3ヶ月単位でその契約更新・終了の手配をする契約管理業務があります。開発側のマネジャーと連携しつつ各派遣会社とも契約内容を折衝するので、かなりのマルチタスク能力とコミュニケーション能力が要求されていると思います。あとは、派遣スタッフの日々の勤怠についても責任を負っていますのでその勤怠管理と、毎月の派遣料金請求書の処理といったところが定常的な管理業務ですね。

 

ーーありがとうございます。事務的な業務が多いんですかね?

 

個人的な感覚としては、事務的なルーティンワークの比率は50%ぐらいですね。人事として人と会社を守るための定常業務はやはりそれなりのボリュームあると思います。ただ一方で、残り50%は、派遣スタッフからの相談対応や、派遣スタッフのパフォーマンス向上に向けての開発現場との情報連携mtgへの参加など、業務は多岐にわたっており、定形ではなく柔軟に思考が求められるシーンも多いと思います。

どこまでいっても、扱っているのはモノではなく人ですし、数多くの関係者の感情にも寄り添いながら、機械的ではない対応が求められます。ですので、先ほど定形業務として話した業務を進める中でも常に思考し続けることを意識していますし、ルーティンワークではなく組織を強くするため、派遣スタッフの方々の仕事人生が充実するためという意識で臨んでいますね。そこまで要求されて開発現場や派遣スタッフと密な関係を築いているのは、260名という人数感のDGTならではの派遣業務の特徴かもしれないですね。

 

ーー関係者が多いという話がありましたが、どんな関係者がそれぞれどれぐらいの数いるのでしょう?

 

業務で関わる関係者は大きく分けると3つで、派遣スタッフと、派遣会社と、開発現場メンバーです。
派遣スタッフは先ほどお話した通り95名ほど在籍しています。派遣会社はおよそ20社ほどお付き合いしています。開発現場メンバーについてはマネジャーや業務リーダーなど常に20-30名ほどのメンバーとやりとりしています。合計すると、150-200名ほどの方と日常的にコミュニケーションしているかと思います。改めて数えてみると、結構多くの関係者とやりとりしていることに気付かされますね(笑)。

 

ーー開発側のマネジャーからは、どういった相談をされることが多いのですか?

 

良いこと悪いこと、両方あります。
良いことでいうと、新しくjoinした派遣スタッフのパフォーマンスが高くて非常に期待出来るとか、そのために任せる業務領域を拡げたいので派遣会社と交渉してもらえないかとか、DGTの事業にとっても派遣スタッフのやりがいやキャリアにも繋がりうる相談ですね。

悪いというか寂しい話でいうと、DGTはゲームタイトル運営を主軸にしている会社なので、残念ながらゲームタイトルのクローズに伴って派遣契約が終了になるケースもあるのですが、その対応をどう進めるかといった相談ですね。
ただ、オペレーショナルに事務手続きを進めていくのではなく、各スタッフの感情に寄り添いつつ、また他スタッフへの影響も考慮しつつ、開発側マネジャーと丁寧にコミュニケーション設計しながら派遣会社とも折衝を進めており、出来る限り誠実に対応しているかなと思います。

 

ーー開発マネジャーからオーダーされたタスクを対応するというよりは、マネジャーから相談ベースで一緒に考えながら物事を進めるというシーンが多いんですね。

 

派遣管理業務は人事の本質が凝縮されている

 

ーー塩澤さんは毎日すごく前のめりに派遣管理業務に向き合ってくれていると思いますが、どんなやりがいがありますか?

 

まず、ありがちかもしれないですが、派遣スタッフがDGTの業務や環境に充実していると話してくれたり、開発部門のマネジャーからも派遣スタッフの活躍報告を聞いたりすると嬉しいですよね。
私の場合はプロパー社員の中途採用も経験しているので比較すると、派遣管理の場合は派遣スタッフの就業開始から契約終了までトータルサポートをしている点は決定的に異なり、やりがいを感じるポイントです。Joinしてもらったら終わりではなく、そこからいかにパフォーマンスを発揮頂くか、いかに充実した日々を過ごして頂くか、部分的な関わりではなく人事の様々な要素が凝縮された仕事だと思います。

また、これは派遣管理業務の難しさでもあるのですが、人と接する”柔らかい”業務がある一方で、きちんとした法令理解に基づいた管理的な”堅い”業務もあるのですよね。
法令も頻度高く改定されているので、そこはキャッチアップしつつ、自社法務部門や社労士先生にも相談しながら適切な管理を実現する必要があります。
“柔らかい”業務と”堅い”業務の両方を推進する必要がある点も派遣管理業務の特徴で、前述した通り人事業務の様々な要素が凝縮されており、人事としてレベルアップしていけている実感が持てています。

 

『DeNA Quality』と『REBUILD』が生み出したボトムアップ文化

 

ーーさて、少し話が替わりまして、DGTでの働き方を知る上で組織文化の話も欠かせないかと思います。DGTの文化や雰囲気に特徴はありますか?

 

一言で言うとボトムアップの文化ですね。
役職や雇用形態に縛られることなくて、もちろん派遣スタッフも含まれているんですけど、誰もが必要だと思うことは発言して良いし取り組んでも良いというのが根強く文化として染み付いていると思います。
これはDeNAグループとして定めている”DeNA Quality”という行動指針の中の『コトにむかう』だったり『発言責任・傾聴責任』といった、チームで成果を出すために本質を追求する姿勢が継承されていることも要因だと思います。
ただ、それ以上に大きいのがDGTとして『REBUILD』という事業・組織などあらゆるものの前提を根本から見直し、より高い価値を創造するという意味の行動指針を独自に掲げていることが影響していると思います。「前からやっていたから~」「誰かが言っていたから~」と盲目的に仕事をすることを許さない厳しい文化でありつつ、それがボトムアップでしっかりと組織がパフォーマンスを出せている要因でもあると思っています。

 

ーーREBUILDは本当に皆よく口にしていますもんね。続いて、コーポレート部について教えてもらえますか?

 

コーポレート部は、経営管理・総務・労務・採用・広報・組織/人材開発といった機能を持った10名の組織で、各機能毎に1-3名程度の小チームで活動しています。派遣管理業務は部長直下なのですが、採用・総務・労務担当といったメンバーとの連携が多いですね。元々は部が存在しなくて各チームがバラバラに動いていたのですが、2020年1月にコーポレート部という形で統合されまして、それからはかなり連帯感もあり、お互いがサポートしあえている組織だと思います。
今はリモートワーク下ではあるんですけれど、週に1回部門みんなで親睦するワークショップを開催したり、仕事以外のコミュニケーションをとる場もつくってたりして、良好な関係が築けてるかなと思っています。チームが分かれているといっても10名程度のコンパクトな組織なので部門メンバーが一つのチームとして活動しているというイメージが適切だと思いますね。

マルチタスクスキルとコミュニケーションスキルと事業に貢献する気概が大事


ーー派遣管理業務はやや専門的な印象を受ける方もいると思います。実際、専門性は必要ですか?どんな人が向いていると思いますか?

 

まず、派遣管理業務ってあまりイメージが湧かない方もいらっしゃるかと思いますし、何かしら派遣会社等でも派遣業界に関わった経験が必要と思われる方が多いんじゃないかと思います。もちろん多少の法令理解などは求められるのでご経験・土地勘をお持ちであることに越したことはないのですが、それよりもベースとなる姿勢や能力のほうがよほど大事だと思いますね。

 

ーーベースとなる姿勢は何が求められますか?

 

まずは、やはり派遣スタッフの感情に寄り添い、モチベーション・パフォーマンスを引き出そうとする姿勢ですね。派遣スタッフの活躍はDGTの生命線の一つでもありますし、向き合う姿勢一つで大きくモチベーションもパフォーマンスも変わると思うので、人として誠実に向き合って彼らのやりがいと能力を最大化しようとする姿勢は必須だと思います。
また、その先で、組織のパフォーマンスを最大化して事業に貢献しようとする姿勢も強く求められると思います。可能な限り人に寄り添いつつも、組織として目指している成果は見失わないように日々当たり前に意識出来ることはやはり重要です。

 

ーーベースとなる能力は何が求められるのでしょう?

 

業務の内容が多岐に渡りかつ並行して進める必要があるので、マルチタスク処理能力は必須だと思います。発注業務を進めつつ100名近いスタッフの契約更新対応を進めるなど、常に頭の中に段取りが描けていないと混乱してしまいます。
また、先ほどお話しした通り数多くの関係者とのコミュニケーション発生するので、適切に関係値を築きつつ折衝する総合的なコミュニケーション能力も求められていると思います。

 

ーーどんな経験をお持ちの方がフィットするのですかね?

 

派遣会社や人材紹介会社などの人材業界にいらっしゃった方は業務のイメージも湧きやすいと思いますし、大歓迎です。人材業界出身者は、人材を扱う上での基本的な知識・コンプライアンス意識や、数多くの関係者とコミュニケーション取りつつマルチにタスクをこなす経験は高い親和性がありますので。
ただ、お伝えした通り本質的にはベースとなる姿勢や能力が重要なので、先ほどの話を聞いて何か自分の強みが活かせそうとピンと来た方には是非ご興味持って頂けると嬉しいですね。

 

ーー最後に、この業務に興味を持ってくださった方に一言お願いします!

 

DGTの派遣管理業務は、人の成長と会社の成長に直接的に関われるのが醍醐味ですし、自分が事業を成長させる一員という気概で一緒に駆け抜けてくれる方大歓迎です!私も同じチームでサポートしていきますので、是非思い切って飛び込んでくれたら嬉しいです!